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腰辨頑張れのENDOのレビュー・感想・評価

腰辨頑張れ(1931年製作の映画)
4.0
皮肉なのは自分の息子が事故に遭うことで、保険の勧誘に成功すること。彼の職業自体が不幸への代償無しには存在し得ないからだ。コミカルな客争奪戦の裏では、貧富の差で流れる子供の涙。最初期から成瀬にとって事故はストーリー上のツイストに。事故だとわかる時のサイケデリックなネガ反転や画面分割は表現主義の流行りか?少しやりすぎていて微笑ましい。主演の山口勇は『女優と詩人』の宇留木浩ように熊のように大らか。成瀬映画の男はダメなやつばかりだがこのキャスティングは愛おしい。
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