しがない保険外交員の夫、貧しい暮らしを嘆きながらも夫を支える妻、腕白な息子の三人家族の織りなす人情喜劇。サイレント映画。
ライバル会社の外交員との熾烈な勧誘合戦で笑わせたかと思えば、電車に轢かれて昏…
小津っぽいなかなか軽い小市民コメディで面食らうところもありつつ、サイレントとの相性も悪くないと感じる。
笑える展開でテンポ良く進んだが、唐突なラストはこの尺だと流石に厳しかったかな。
モンタージュを…
現存する最古の成瀬巳喜男監督作とのこと。
ドリーインや画面分割、ネガ反転、フラッシュバックに細かいカット割りなど、画期的な映像技法が頻出することに驚く。
主演・山口勇さんの悲哀たっぷりの表情が良…
もう10年ぶりくらいに、(劇場では初めて)観たけど、今観たらシオドマクっぽいなーとか分析しながら観ることができて、それはそれで楽しめた。そして初めて観た当時何も知らずに三浦光雄の美しい撮影を観て、成…
>>続きを読む国立映画アーカイブ『撮影監督 三浦光雄』特集にて。サイレント時代特有の表現主義的な撮影や病室での光と影がかっこいい。地味に湯気が見えるショットはすごいのではないだろうか。
成瀬頻出の電車のショットは…
現存する最古の成瀬作品。父と息子の物語でありながら、フラッシュバックでは歪んだ顔やネガポジ反転を使ったフラッシュバックを使いつつ、深い陰影が色濃くなっていく。それは余りにもヨーロッパ的かつ前衛的。そ…
>>続きを読む©1931 松竹株式会社