まるまる

ライトスタッフのまるまるのレビュー・感想・評価

ライトスタッフ(1983年製作の映画)
4.3
初見。
アカデミー賞に絡んだとはいえ、
古い映画だしどうかなぁと思って観たのですが、
面白かったw

1940年代後半。
超音速にかけるテストパイロット。
1959年から1963年にかけて実施された
有人宇宙飛行計画マーキュリー計画。
選抜された7人の宇宙飛行士と、
それにまつわる人たちの映画。
実話ベース。
「悪魔が見たい」
命を懸けて、限界に挑戦していく男たちの物語。

政治の思惑だの、世間の耳目だの、傍若無人なマスコミだの、身を案じる妻だの、妻コミュニティだの、常につきまとう死の影だの。
パイロット、アストロノーツたちは大変。 
普段、プライドむき出しで反目しあってるように見える彼らも、
誰かの快挙には、喝采を送らずにはいられない。
人間臭さで溢れてる。
皆好きになったw

ロケットのカプセルに入った後、
打ち上げに手間取り長時間待機。
強烈な尿意に襲われたアランw
あれ、一回締めたら簡単に出られないんですね。
放尿を連想させるようなカットの連続に、
観てるこっちまでトイレに行きたくなってきたw

ロケットを追うテレビカメラを横から撮ったカット。
テレビで見るロケットが飛んでく映像より、
その上昇する速さが実感できた。

栄光か、死か。
この瀬戸際の描写に、毎度画面に目が釘付け。
演技と、提供される情報と、SEとBGMとが醸し出す緊迫感がスゴイ。
狭いカプセル・コクピット内での彼ら。
あとちょっと、あとちょっと、
限界に向けて生と死の分岐点に向かってく あの顔。
狭いカプセル内で死の瀬戸際に耐えてる あの声。
リスペクトが止まらない!

「我ら大空を目指す」
このなんてことのないセリフを、
他でもないゴードンが、あの表情で、
あのシチュエーションで、
あのBGMで言うから、
激しく胸熱w
イェーッ!声が出ましたよwアホみたいにw
気分はもうアメリカ人w
飛んでくロケットをずーっと見ていたくなった。

イェーガー。
陽炎の向こうから、
ガッツガッツ歩いてくる、あの姿。
あれがアメリカ人の心の風景なんだろうなぁ。

良かった時代のアメリカ。
そのアメリカ人の熱・想いが伝わってくるような映画。

よかったですw


レンタルしたDVDについてたギャラリー。
パンチョの婆さんが実在してて、
すごすぎる経歴の持ち主だと知って驚愕w
どうりで、
プライドの高いパイロット達を相手に
あんな大口叩けるわけだ。
ダイナミック、アメリカ!


他のレビュアーさんに教えてもらいました。
あの有名なテーマ曲のタイトルは
「イエーガーの勝利」
胸熱高じて泣けてきた。
てんてーんてんてんてててんてーん
てんてんてててんてーんてんてんてててーん♪
https://www.youtube.com/watch?v=q06MreDHwus


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