mh

戦雲のmhのレビュー・感想・評価

戦雲(1959年製作の映画)
-
1943年のビルマにおける、アメリカの戦略情報局(OSS)メンバーの活動が題材。
現地人(カチン族)たちを抗日ゲリラとして指導しているのが主人公。
日本兵たちは主に資材を盗みにやってくる。
中国人グループに不穏な動きがあって調べていくと、国家間の友好に影響を与えかねない大スキャンダルに触れてしまうのだった。
俯瞰してみると日本軍との小競り合いは些細なことで、それよりもメインは、信頼できない重慶政府という、すごい変わったテーマの戦争映画。
中華民国は軍閥の集合体で、蒋介石の国民党軍は別として、ほかはほぼ山賊みたいな連中だったので、連合国とうまく連携を取れるとは限らない。という理解でいいのかな?
だからって、カチン族よりも劣る中国人という構図にはなってない。登場するのは重慶政府=国民党軍のほうなので、反共プロパガンダというわけでもない。
ほんとなんなのこの不思議なバランスの映画は。
ググってると「Xフォース」の項目にもたどり着く。イギリスが費用を出して、アメリカ人が指導した中国人たちの軍隊で、レド公路打通にも駆り出されていたとのこと。もしかしてこれは、その「Xフォース」の話だったのかな?
いろいろググれた時点で個人的に文句なし。
面白かった!
mh

mh