サモ・ハン・キンポー監督作。
アジアの大スター：ジャッキー・チェンが盟友のサモ・ハン・キンポーとタッグを組んだアクションコメディで、運悪く三つ巴の闘いに巻き込まれた有名シェフの奮闘が描かれます。
本作は全編オーストラリアでロケした香港映画で、物語の主な舞台は路面電車が走るメルボルンとなっています。オーストラリアの料理番組に出演している人気シェフの主人公が、ひょんなことから麻薬組織の取引現場を録画した極秘ビデオテープを入手してしまい、そのテープを巡って麻薬組織と別の地元犯罪組織の争いに巻き込まれていくという“三つ巴アクションコメディ”で、お約束どおり主人公の恋人であるヒロインを巻き込みつつ、度肝を抜く大破壊クライマックスへと突入していきます。
ジャッキー・チェンのオーストラリア初出張篇で、材木工場等で繰り広げられる計算された(ピタゴラスイッチのような)格闘シークエンスはジャッキー映画の醍醐味となっていますし、高所からのダイブや走行する重機へのよじ登りといった命懸けの本気スタントもふんだんに魅せてくれます。そして、マフィアにしては余りにもカラフルなアジトを巨大重機が物の見事に粉砕していくクライマックスは圧巻＆爽快の一言で、このクライマックスを実現するために相当の予算がかけられたことが目に見えて分かります。
蛇足)
争いに偶然巻き込まれてしまうサイクリスト役で監督のサモ・ハン・キンポーがカメオ出演しています(ちゃっかり格闘まで披露)。
