わさび

ジョンQ 最後の決断のわさびのレビュー・感想・評価

ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)
3.7
貧困や格差のテーマの重さに胸がずしっとなる。実際にこういう時代があったと思うとやるせない。
ジョンが善人であることがさまざまな描写からうかがえる。そんな善人を凶行に至らせてしまった社会。彼のやったことは犯罪だが、同様の不満を持つ人々には英雄然として映った。
友人がインタビューを受け、俺は味方だと言ったところにはジーンとした。何が悪いのかはわからないけどこの社会は何か間違ってると。
私も先天性の心室中隔欠損だったのだが、成長と共に治ったため、こんなに恐ろしい病気だと知らずびっくりした。
とにかく疲れさせないよう泣かせないように育てたと聞いていたが、お母さんはすごく心配してくれていたんだなと今更気づいた。
ジョンが最期を覚悟してマイクに語りかけるシーン、見守ってる、ずっと一緒だという言葉に偽りがないのにうるっときた。
私自身、あまり金を稼ぐ能力がない人間なので、知らぬ間に貧困に取り残されないよう、社会の流れをよく見ていないといけないと思った。