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ジョンQ 最後の決断のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

息子の治療の為、病院を占拠する男の話。

経済的な理由で、息子の心臓移植手術を拒否されてしまう主人公。
仮に手術させなかったら、それはそれで一生苦しむ事になるだろうし、なりふり構っていられない主人公の心情は理解出来ました。

その後、主人公が病院を占拠する事になるわけですが、マスコミにリークされて劇場型犯罪になっていく辺りは『狼たちの午後』を想起しましたね。
主人公の目的がはっきりしている分、本作の方がより感情移入して楽しめるかもしれません。

まぁ、終盤の展開があまりにご都合主義的だし、敵対していたキャラ達の改心もあっさりとしていて、物足りなく感じる部分もありましたが、これで主人公が死んだら胸糞エンドになっちゃうから仕方ないのかな…。

治療にお金が掛かるのは分かるけど、だからと言って、目の前で苦しんでいる人を見殺しにして良いのか?と思うし、アメリカが抱える格差や貧困、歪な保険制度など、社会問題に目を向けて考える事が何よりも大事なはず。
そういう意味では重過ぎない(見易い)社会派映画として、バランスの良い作品なのかなと思います。
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