蛇らい

雨に唄えばの蛇らいのレビュー・感想・評価

雨に唄えば(1952年製作の映画)
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世界的にトーキーへの移行の時期に差し掛かり、変革のタイミングだったのが1930年代。リナのような映画界に貢献してきたであろう人を吊し上げて笑いものにし、舞台から引きずり下ろして、めでたしめでたしという内容に違和感を覚えた。しかも劇中でリナのその後は語られない。時代が違いすぎるのでしょうがない面はあるが。

同時期に現実で活躍したジュディ・ガーランドは身を削って映画界に貢献したのにも関わらず、キャリアの後期は実質ハリウッドから干された状態。彼女は歌の才能があり、そんな世界にすがらなくても自分の歩むべき道を進めたからいいものの、劇中のリナのような待遇を受けた人も少なくないのではないかと思われる。

ミュージカルパートは至高。英字新聞くるくる〜からのバン!っていう演出をギャグ以外で真面目にやってるのを見れたのも良かった。
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