あいつ

月と少年 / La Lunaのあいつのレビュー・感想・評価

月と少年 / La Luna(2011年製作の映画)
4.5
言葉ない、圧倒的な表現力でたったの数分なのに感動しちゃう作品でした。
ある少年がお爺ちゃんとお父さんに連れられ“ある仕事”をするお話。
(説明はないんだけど、多分家族代々でしている仕事で、少年は大人と認められその仕事に加わるって通過儀礼なシチュエーションだと思われる、幻想的!)。

私が感動したのは3Dなのに水彩画のような温かみのある世界観と父と爺さんの喧嘩の所。

爺さんと父との喧嘩、これって子供にとっては結構危機だよな…と。
自分よりも偉い立場の人間が対立して、其々のやり方を選択させる…。職場での上司の派閥や仲の悪い両親とか自分の過去をオーバーラップさせながら見ておりました(少年は柔軟にこの場を回避するのでした…ホッ!)

ぼんやりと光る“星”は数万年の時を経てきた“時間”を想像しながらデザインしたそうな…ロマンチック!(見た目も音も良い!)
想像力が作品をリアルにしていって濃厚な表現にしてるんだわ、素敵!