あいつ

ウェディング・バンケットのあいつのレビュー・感想・評価

ウェディング・バンケット(1993年製作の映画)
3.7
アンリー父三部作の2作目。
面白かったけど、少し引っかかるところがあったので推手より低め(ネタバレに記載します…)。前作に比べてコミカルで気楽に鑑賞しました♩

親にゲイであることを隠す一人息子(アメリカ在住)が市民権の欲しい女と偽装結婚、息子の結婚を待ち望んだ両親が中国から遥々やって来た‼︎式あげるぞって話。

前作の"推手"にもあった"カルチャーギャップ"や"言葉の相違"が要素としてありました。留学経験が基になってるのかな?と勝手に妄想。それが理由なのか分からないけど、人と人の間の言葉にならない空気感(?)の表現が巧みだなって感じました。最後の秘密を知ってる人知らない人、其々のキャラの反応が面白かったです。

中国ならではの結婚洋式が知れたのも面白かった。この監督は中国文化に対する冷ややかな視点を感じます…。"中国人苦手だわ〜"って人にもオススメできる映画なのかな?と思いました(そもそも、本土と台湾は別物なのかしら?余り知識がありません、すみません)。

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本編とは外れるお話なんだけど…
親しい人で中国嫌いがいるんだけれど、理由の一つが"海外でバカンスを過ごしててプールや海でのんびり過ごしてると、ブーメランパンツ&ゴーグルで本気のクロールやってる奴は大体中国人なんだよ、やめて欲しい"との事…。分からんでもないけど、積もり積もって色んなことが許せなくなってるんだなって思った話でした。