浅野公喜

キャプテン・ウルフの浅野公喜のレビュー・感想・評価

キャプテン・ウルフ(2005年製作の映画)
3.7
「ワイルド・スピード」シリーズでお馴染みヴィン・ディーゼル演じる軍人が子供達(とアヒル)の世話に奔走するシュワちゃんの「キンダガートン・コップ」的コメディ。

ヴィンのタフガイ的イメージはそのままに彼が時に赤ん坊を背負い時にオムツを交換し時に(改造車の代わりに)ミニバンと女の子用の自転車のハンドル握る姿は滑稽で寝る前に聞かせるメルヘンなおとぎ話がいつの間にか戦争アクション物に変わる所が地味に面白く、家庭が舞台となったことで幼稚園が舞台だった「キンダガートン・コップ」以上に子供達一人一人を掘り下げ向き合うことが可能となり、それぞれが抱える課題や問題を軍人スタイルで解決しヴィンがピンチに陥れば子供達が彼から教わったノウハウで頑張る流れが痛快。

全体的には予定調和気味なのでそこそこ面白い、といった所ですがミュージカルのサークルに所属する文科系の息子を見下しレスリングを通じて男らしさ(マッチョイズム)を押し付ける教頭に一泡吹かせ息子の活動を応援する所は少し意外でした。童謡を歌いながら俊敏にトラップを避ける所はこういった作品ならではかも。
浅野公喜

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