トム

スパルタカスのトムのレビュー・感想・評価

スパルタカス(1960年製作の映画)
5.0
自分の人生の中で一番愛せると思える映画に出会うことで、それと同時に自分そのものも愛せる
根源的な深い愛を理解してしまったような気になってしまう、力強くまっすぐ心に効いた映画だった
自分でも信じがたいけど、生まれて初めてちゃんと子供を産んでみたいと思った
紀元前の物語に触発されるなんて現代の社会生活を営む者としてきっとよろしくないんだろうけど、子孫を残すことは、希望と確かにそこに存在した愛を残すことの象徴のように感じた
子供は愛の結晶とか、ずっと鼻で笑ってきた捻くれ者がそんなピュアなことを実感してしまうほど、何かがひっくり返った

そして何よりも本当に音楽が良い
love themeが流れるたび皮膚が良い意味で粟立ち、心臓が震えた
音楽先行でこの映画を観たけど、そんな出会い方でこの音楽をかけて、どうしてゾクゾク感動してしまったのか、全くもって分かり得ないけど、それが心地よい
脳内にある、私と一握りの人で構築されたユートピアで流す音楽の一つに入れたい
Alex Northに最大限の敬意と愛を
いやいや作ってこれってキューブリックあなたやはりすごいよ
トム

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