赤坂麗は基本無表情な人なので、こういう人知れずトラウマ抱えた殺し屋役はよく似合う。コテコテに石井隆な雨とネオンの世界、音も映像もすごく美しいのに中盤まで絶望的につまらない。依頼主の山路さんはチャラい雰囲気でずーっとひとりでしゃべってて超絶うざいし、唐突におっぱじまる志水季里子との百合もよくわからんし。百合に使う大人のオモチャ的なものが巨大魚肉ソーセージにしか見えなくてそこだけ爆笑してしまった。ガンマニア少年はすごく可愛い。ターゲットのヒゲ面なおっさんがよく見たら内藤剛志だった。仕事のできる女風なのに全く仕事しない赤坂麗がいろんな相手とまぐわいまくるだけの話かーと思いながら我慢して観ていたら、終盤は見事なまでの石井隆ワールド、赤坂麗は名美かつ村木みたいな高次な存在化して、ベタながらもちょっぴり感動して終わっていった。私は石井隆好きだからこの世界観は嫌いではないんだけど、でもやっぱ物語の大半が赤坂麗がまぐわいまくるだけだし無駄に濡れ場長いしで結論としてはいまいち評価。殺し屋の前金20万って安すぎる感じがして、だから赤坂麗は仕事しなかったんじゃないだろうかとかどうでもいいこと考えちゃった。黒沢直輔と石井隆って相性よさそうな感じするのに、なんでこうなっちゃったのかな。やっぱ石井隆に名美と村木は必須で、でもそれを赤坂麗ひとりにやらせようとしたからわけわかんなくなったのかね。