モリコーネコンサート記念セトリ制覇企画2
強盗と警察官殺害の罪で収監されていたサルテはマナレーゼ一家の助けを借り脱獄に成功する。その後、サルテはマナレーゼ一家のもとに身を寄せていたが、ある日、一家の長であり、シチリア島の土地を買い占めようとするヴィットリオに宝石強盗の話を持ちかけるのだった…というお話。
渋い。
どうしてもシチリア島が絡んでマフィアというとゴッドファーザーが頭をよぎるのですが、本作は一家の絆というより警察の動きの方に時間を使っていた印象で、警察vsマフィアの構造が強かったです。
なので、ゴッドファーザー的な人間ドラマを期待すると若干の肩透かし感はあるかもしれません。
さりとて、その分、淡々とした描写は素晴らしく特にラストシーンの背中で語る感じの憂愁さや、サルテ役のアラン・ドロンの色気ムンムンのキャラは一見の価値ありです。
モリコーネの音楽も耳に残るものでした。