イチロヲ

怪奇!魔境の裸族のイチロヲのレビュー・感想・評価

怪奇!魔境の裸族(1973年製作の映画)
4.3
タイを訪れた英国人ジャーナリストが、ジャングルの奥地に暮らす原住民族によって囚えられてしまう。後に「食人帝国」「人喰族」を製作することになるウンベルト・レンツィ監督の、最初のカニバリズム映画。

食人的な要素はあるけれど、その実態は都会人と未開人の心の交流を描いたロマンス映画。カニバリズムを題材にしたモンド映画をある程度観ていると、「またこのパターンか」と辟易させられるが、1974年度の本作がすべての出発点といわれている。

映像内の情報量と見どころが多いため、なかなかどうして最後まで一息に観ることができる。集落の人々が原色を基調とした民族衣装を纏っているし、ありとあらゆる民族工芸品(小道具)がいつも映像に写りこんでいる。そんな、トライバル・ムードが満点なところに興味が集中させられる。

本作は「異文化交流の中から人生の意味を模索する」ということを題材にしたドラマであって、純粋なホラー映画とは別物。

ホラーを期待している人は、要注意。