イチロヲ

怪奇!魔境の裸族のイチロヲのレビュー・感想・評価

怪奇!魔境の裸族(1973年製作の映画)
4.0
タイを訪れた英国人ジャーナリストが、ジャングルの奥地に暮らす原住民族に捕らえられてしまう。後に「食人帝国」「人喰族」を製作することになるウンベルト・レンツィ監督の、最初のカニバリズム映画。

食人要素が含まれているが、その実態は都会人と未開人の交流を描いたロマンス映画。ある程度の食人映画を先に観ていると、「またこのパターンか」と辟易させられるが、1972年度の本作が出発点と言われている。

原色を基調とした民族衣装と工芸品が映像に収められており、その情報量がとても多いため、未開地のトライバル感覚に浸りながら鑑賞することができる。頭部と両腕を固定する、拘束具もまたインパクト絶大。

本作は「異文化交流の中から人間の本質を見いだす」というテーマ性に言及しているドラマ。ホラーを過度に期待している人は、要注意。
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