こういう映画に高倉健さんはよく似合う。
青森の海岸の冬の厳しさが画面からよく伝わってきた。工事の厳しさは、出水の場面などで表すしかなかったのだろうが、全く知らない世界である私にはうまく伝わってこなかった。
最後に青森、北海道の両側からトンネルを掘っていって貫通させるのだがダイナマイトを使って貫通させるのにトンネルの中だから爆風の逃げ道が全くないのに近くに人がいて大丈夫なものなのか気になった。大丈夫だから映画でもこのう表現されているのだろうが不思議な感じがした。
うまくいくものか分からない青函トンネルに10年を越える長い時間をかけて完成させるということに感動した。が、さらに「現場を離れるくらいなら辞める」と言わせる仕事に対する熱意、誇りは何なのだろうと思った。家族、家庭の幸せがあっての仕事ではない人、仕事が一番大事という人もいるんだな、いたんだなと高倉健さんの最後に映る顔を見て思いました。
