yaaa

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国のyaaaのレビュー・感想・評価

4.0
待望の月刊「ムー」の映画化。
藤子不二夫に白と黒があるように、スピルバーグにも白と黒がある。トリフォーに言われた言葉を無視するかのような黒スピルバーグの近年の作品(宇宙戦争・ミュンヘン)はすこぶるよい。

今回はどうなのか。灰色スピルバーグ作品。
大変たのしく鑑賞できました。しかし、超一流の監督の作品として見たら最低かもしれない。
なんか物量で見せる悪きハリウッド映画みたいだった。しかし、娯楽としては最高。
要は『リーサル・ウェポン4』の時にも感じたファン感謝祭みたいなノリの映画。
『レイダース』なんか冒険映画の最高傑作だと思うが、今回それを感じないのは失敗したら死ぬかもしれないという緊張感の欠落。
死の香りのしないアクションなんて駄目でしょう。

俺らが今後の元ネタになるような新しい映画を作ってやると野望にみちた興奮がにじみ出ていた1作目から思うと、バッタモンのタランティーノみたいな小ネタ満載の本作はぶよぶよ太った金持ちみたいな映画である。
ジャケットにみるぶよぶよのハリソン・フォードの顔は決して観客の予想を裏切ることがない。
ストーリーの落とし方が手塚治虫・石森章太郎みたいで、彼らの偉大さを感じる。

べロックのハエがあったらベタほめかもしれない。
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