ミス・マープル、ポアロ、サム・スペードなどの名探偵が一堂に会するパロディ・コメディ。ミステリーとしては、古典的なクローズド・サークルもので、名探偵が推理合戦を展開するという楽しい設定。ところが、これがまた全く面白くない。
館の当主がトルーマン・カポーティというキャスティングはユニークですが（あの独特な喋り方！）、ピーター・セラーズ演じる中国人探偵（元ネタがわからず）のキャラはアジア人への差別感が丸出しで酷い（「ティファニーで朝食を」に通じるところが）。ピーター・フォークはコロンボにしか見えないし、キャストからして色々問題あり。
90分しか尺がないのになかなか事件が起こらないし（その間のナンセンスま会話劇ときたら！）、推理合戦自体も大したことないし、トリックとは言えないようなお粗末なネタばかりで、もう苦笑するしかない。名探偵が集められ理由が馬鹿らしくて面白いけど、そこだけでしたね。
