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ブルークリスマスのMiYAのレビュー・感想・評価

ブルークリスマス(1978年製作の映画)
3.3
ウルトラマンのエピソードで出てきそうな昭和テイストのSFですね。本当に倉本聰の脚本なのかと疑いたくなる異色作品。

この手の侵略系SFの元ネタはジャック・フィニィの「盗まれた町」(映画版のタイトルは「ボディスナッチャー)でしょう。外見はそのまま変わらないから、誰が宇宙人かわからず疑心暗鬼なるというサスペンスは強力。本作では宇宙人に接触して光を浴びると血が青くなるという面白い設定です。

この映画では、宇宙人に侵略意図があるかは不明で、ただひたすら疑心暗鬼になり、最後には雑な掃討作戦に出る人間側の愚かさが描かますす。これは人種差別に対する風刺なんでしょう。とは言っても、そんなに面白くはないですが。

キャストでは天本英世、岸田森といった馴染み深い人もいますが、仲代達矢、田中邦衛など、およそSFに縁がなさそうな名優が出演しているところがなんとも味があります。

BS松竹東急「よる8銀座シネマ」にて。
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