このレビューはネタバレを含みます
よいテンポでサクッと観れる。
フランクの逃亡譚。
お金があったら失わなかったものを、奪ってきた有力者のお金を奪って、手に入れようとするフランクに胸がキュッとなる。
終わりに近づけば近づくほど、ズルをして得たものは、自分のものじゃないと気づく。
「追ってるやつはいないよ」
フランクが逃亡しないと確信しているセリフ。追われるから逃げてるだけだってことだねカールさん!!
「逃げるなよ」より拘束力があるわ。信頼は何よりの鎖になりますわ。
捕まっても面会にこない家族より、面会にくる手錠をかけた人。
これって本当に実話?ってくらいきれいなクライマックス。
頭のいい人ってマジでいるんだな。
ダンスを息子に見られて、照れて笑う母親を腕に抱いて踊る父親って風景が忘れられない。全部持ってて、幸せだった日々。
笑顔がかわいい子を最初は利用するだけのつもりだったのに、いつかのダンスを夢みて嘘をつき抜けなかったフランクはいいやつなんだろうなぁ。
クリストファー・ウォーケンの顔が好きすぎ。なぜ彼はめちゃ渋いのに小さな店の店主が似合うのか?