このレビューはネタバレを含みます
家族というには歪なコミュニティ
でも愛と笑顔があった。と思いたい。
家族や世間に捨てられた人々が集まり、捨てられたものを拾って巣に持ち帰る。
松岡茉優の何気ない一言がめちゃよい。
「おばあちゃん爪飛んでる」とか
亜紀の本当の家族が1番しんどい。
「オーストラリアの留学が楽しいみたいで、夏休みも帰ってこなかった」
家出だってわかっているのに、世間体を気にした一言。
キレイな家に住んでるのに、ヘドロみたいな家族。
見えない花火を縁側に家族全員集まって見るシーンと、信代が全てのネタバラシをするところが好きだった。
母親にはどうやったらなれるんだろう。
腹を痛め産んだだけで母親になれるなら、じゅりはお腹を空かせて外で息を潜めなかっただろう。
じゅりの母親は愛情をあまり知らないまま、母親になってしまったのかもしれない。
ラストじゅりに冷たくしたあと、じゅりが反応を示さなかったとき、服を買ってあげるからこっちおいでっていうセリフでそう思った。
でも、じゅりはもう愛を知ってしまったから、そんな甘言には騙されない。