リリー

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャンのリリーのレビュー・感想・評価

3.8
実話だということに驚きました。5年間も捕まらずに詐欺を続けられた天才がいたとは信じがたいです。人から憧れられる職業に就き、ハンサムで話術も上手いからモテモテで、たった2週間の勉強で司法試験に受かってしまうほどの頭脳の持ち主だからできたのでしょう。フランクが医学や法律の知識もテレビドラマから学んでしまうところは、最近YouTubeで様々なことを学んでしまう人が多いことと同じですね。
単なる逃亡劇にならず、フランクの孤独感に焦点を当てていることが良かったです。大好きな父親に認められたい気持ちが彼の言動全てに現れていて切ないです。そこで出会ったFBI捜査官カールに父親の姿を投影したのかもしれません。逃げながらもカールと電話で話すのを楽しみにしていたのです。
だから最後の10分に感動しました。最後の10分のフランクの姿は、詐欺を重ねながら逃げ回っていた彼の姿より100倍魅力的なので、可愛らしさのあるディカプリオの魅力もそこで全開でした。
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