まさなつ

宗方姉妹のまさなつのレビュー・感想・評価

宗方姉妹(1950年製作の映画)
3.8
「新しいってことは、(昔からあっても)古くならないこと、、。」

言い得て妙ですね。

昔ながらの考えの姉と自由奔放な妹。戦後の日本は古い因習にとらわれた考えと、欧米的な新しい考えが混在した過渡期。

姉の夫は男尊女卑の塊のクズ。昔、恋した男は優しいのだけどちょっと優柔不断。二人の間で揺れるが、、。

激しい!

いつものアングル、いつもの音楽で進む小津調ながら、ちょっと違う。東宝で撮ったから?

前半は高峰秀子演じる妹メインで、結構コメディ調。彼女のチャキチャキぶり。有名な舌出すシーンも多数出てきて笑わせてくれます。

後半は田中絹代演じる姉がメインで、重い^^; 「風の中の雄鳥」の時みたいな辛いシーンもあります。でも、そんな彼女が一歩を踏み出す姿は芯が通っていて清々しくはあります。
まさなつ

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