ものぐそ太郎

パーフェクトブルーのものぐそ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

パーフェクトブルー(1998年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

レンタル屋をブラブラしていて、DVDを発見。「そういえば今監督の、この作品は見てなかったなあ…」と衝動的に借りてきた。
偶然にも25周年を迎え、上映もされてたのね〜!


これが監督デビュー作なのか……

アニメというよりも、映画寄り、小説寄りな作品。80数分の時間があっという間で、非常に濃密だった。
時を超えて、国外でも愛される理由が分かるよ。

さすがに25年前の作品なので、時代を感じる描写はあるが、作品の本質としては全く古びていない!!
むしろ多種多様なアイドルが増えて、芸能・アイドルを題材にした創作物も増え、ネットがかなり一般に普及した現代だからこそ、響くものがあるかも。
ポケモン等で知られる松本梨香さんの演技に、驚かされるし…笑


ただし、エロ&グロの際どい描写も目立つので…苦手な人はご注意を。

また、現実と虚構(夢)、劇中劇『ダブルバインド』が入り乱れる複雑な構成になっているので…これも苦手な人は苦手だろう。(クライマックスで1本の線が通るので、見始めたら最後まで見てほしいが)


しかしまあ…ラストの「私は本物だよ」のシーンには、戦慄したな。
「え、別人!?入れ替わってる!?」
と私の直感は告げていたが、話の筋やテーマを考えれば、あれはミマちゃん本人なんだろうな…と考えることにした。

このラストシーンも含めて、数ある考察・解説サイトでは、意見がわかれている。
それだけ見応えのある作品、という証拠なのだろう。
ここ数年で日本のアニメは、随分とメジャーな文化になったが…若い人、アニメ初心者、アニメに興味ない人にこそ、このような尖ったつくりの作品を見て頂きたい。(エロ&グロシーンは、目を瞑ってていいから…笑)


スコアをこのくらいにしたのは、『東京ゴッドファーザーズ』の方が面白いと感じているから。
個人的な好み(笑)