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必殺4 恨みはらしますのべるのレビュー・感想・評価

必殺4 恨みはらします(1987年製作の映画)
4.9
監督は日本アクション映画の開闢者、深作欣二。脚本は巧みな人間関係を構築して登場人物を魅力的に浮き彫る野上龍雄。世相を斬る、がお題目の必殺らしく、当時ニュースで取り沙汰されていた地上げ問題を背景に描き、そこに真田広之・千葉真一らJACのアクションが加わる。オマケに我らが藤田まことの円熟期だ、これで面白くないわけがない。
個人的に好きなのは、秀さんが子供の残した独楽を仕事料にするところ。仕事人の掟に反するが、お民ちゃんとのエピソードがあってこその秀さんなので説得力があった。
時代劇が好きなのは僕を育ててくれた大叔母の影響で、その大叔母が生前、そろそろ足腰が悪くなった頃に僕が手を引いて観に行った映画だ。当時の岡山松竹は既に寂れていて客は殆どおらず、下のスーパーでお菓子と飲み物を買って貰った。上の評価には思い出補正も強いかも知れない。
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