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銀魂2 掟は破るためにこそあるのべるのレビュー・感想・評価

3.8
あの原作を実写化、と言われれば不安しかないが、銀魂の世界観と福田雄一の演出の相性がいいのだろう、果たして素晴らしいエンタメ映画として満足の出来栄えだった。
もっとも全ての映画がこんなのでは困るけど、ジャンルで言うと「裸の銃を持つ男」とかに近いんだと思う。

前作も面白かったが今作はより面白かった。
理由はとにかく柳楽優弥に尽きる。演技力抜群の人気と実力を兼ね備える役者が無駄に(本当に無駄に)出てくる銀魂2でも主役に継ぐ活躍で笑いを掻っ攫う(←褒めてる)。

誤解を恐れずに言うけど、映画を大きく3種類に分けると
①スタッフもキャストも映画人によるトラディショナルともいえる芸術作品としての映画
②放送局などがスポンサーにつきアイドルや文化人が起用される商業映画
③毎年恒例とか家族で楽しめ、お祭りのようにイベントとして盛り上がるエンタメ映画

銀魂は②寄りの③。熱く盛り上がったりバカバカしく笑ったり、映画館を出る時は料金分楽しめたってことで満足する。年に何本かはあまり深く考えなくてすむ映画を見て心穏やかに過ごしたい。ただもう一度言うが、全ての映画がこれでは困る…。
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