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汚れなき抱擁のchinechanのレビュー・感想・評価

汚れなき抱擁(1960年製作の映画)
4.8
傑作すぎて最後言葉を失いました…

これは男性にとってはタブーなのかもしれませんが、多かれ少なかれ、こういう苦悩を抱えた人って結構いると思います。
軽々しく笑えない深刻問題。
愛が深すぎると神聖で、高貴なものになるという。

結婚とはなんぞや、と思わされました。精神と肉体が一体化して両輪のように進まんといかんのだ的なことを言ってましたが。結婚生活の正解不正解を宗教に決められてしまうだなんて、ほっといてあげてー、と思います。なんて窮屈な。
加えて田舎に特有のお節介というか、噂が大好きというか…

それにしてもマストロヤンニは本当に悩める男が似合いますね。本作でも常に眉間のシワが深い。ほんと美男子。
クラウディア・カルディナーレとの2shotは、絵の完成度が高すぎて、周りの人が可哀想...

そして最後に、Tomas Milianさん、御冥福をお祈りします。この話に重要なエッセンスをもたらす、いい友人役でした。
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