汚れなき抱擁の作品情報・感想・評価

「汚れなき抱擁」に投稿された感想・評価

某テレビ番組に出てくる
油性ペンメイクのおじさん
よっちゃんは、
若き頃のマストロヤンニが
好きだったんじゃないかと
思ってしまうほど
なんだか似てる。(失礼)

睫毛びっしり美男子
この頃のマストロヤンニ。

彼はドン・ファンなんだけど、
よっちゃんがチラついて
どんなプレイボーイだよ
って何度も突っ込みを入れてしまう。

そんな色事師の主人公は
本気になった女性に対して
性的にからっきし駄目になる男。

それゆえ三白眼美女
クラウディアカルディナーレに
一目惚れし娶るも、
三下り半を叩きつけられ
悲喜こもごもな物語。

彼の最後の涙をどう捉えるか。
あの子誰の子?の、会話が
鑑賞後楽しめるエンディング。

登場人物がまぁ皆さん
濃いめ濃いめで癖になる。

想定外に喜劇的。
お父さんが主役を食い気味。

これ、何かと傑作。
pier

pierの感想・評価

4.5
マストロヤンニが愛と性の間で苦悩する、影のある美男子を演じていて良かったです。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
あんまりモテてるもんだから悩んでるのザマー見さらせと思ってたけど、そんな自分のような者にも満足のナイスな終わりかただった。
しかしたしかに男前だけど睫毛がポイントなの?
クラウディアさん家族に僧侶がインクルードというのもよく分からないまま見てしまった。
クラウディアさんは笑顔よりツンとしてるほうが断然美しいな。
考え古い田舎百姓ぶりを一手にレペゼンしてる父親役がすごい良かった。
医学的に治す話が出てこないのもやばい。
morine

morineの感想・評価

-
たぶん、とても重要なことが明かされるシーンで寝落ちして、なぜみんながあんなにアタフタして気が動転!みたいになっているのか、さっぱりわからないままおわった(笑)
U子

U子の感想・評価

3.6
ある意味すごく面白い作品。
笑いとも紙一重なシーンが多々あり。
美男子ながら、性的不能のアントニオ。
娼婦なら大丈夫なのに、惚れた女には
全くだめ。本人は深刻で、死を宣告されたような顔をしているが、
女の側からしたらもっと複雑。
女を娼婦と聖女と分けてること自体が
女からしたら不愉快でもある。
一年も妻をほっとくなんて、
身勝手ですな。ラストも適当に召使いを妊娠させて、妻のことをずっと思い続けるなんて。勝手にしてくださいよ。
性的不能をテーマにした貴重な作品でした。マルチェロはシリアスより、少しユーモアがある役の方がいいね。
本作で冒頭から明らかなのは、ローマ(あるいはミラノ)とカターニャ(シチリア)という南北の対比構造、南の持つ抑圧的な家父長制的ヒロイズム(男根崇拝主義)、マチズモ礼賛、北に対する愛憎入り混じったアンビバレントな感情。つまり分裂が主題だろう。

マストロヤンニ演じるアントニオ(カターニャ出身、しばらくぶりにローマから地元に戻って来る)は、いかにも俗物で権力を好み、自らをまるで疑いもしない、といった趣の父親とは違って本当は非常に屈折しているようだ。地元の女性の羨望の的でありながらどこか空虚で冷めており、それでいて従兄弟のエドアルドからバルバラ(クラウディア・カルディナーレ)という女性の写真を見せられて「即座に」結婚を決意するといういびつさ。

そのアントニオが実は性的不能者であり、実際に結婚したバルバラと1年間以上も「夜の関係」がないことが判明した際の描写はいかにも当時の時代性及び地域性を濃厚に反映していて少し引くくらいだが(アントニオは「本当に愛している女とは寝れない」と言うのは本当なのか? アントニオがホモセクシュアルと匂わせる描写もある。アントニオの睫毛の話、そして原題の『Il bell' Antonio』[美しきアントニオ]がそれを暗示する)、しかし展開がアクロバティックなのはアントニオの屋敷の女中が妊娠し、その父親がアントニオと既成事実化されて皆が喜ぶところだ(父親がベランダから喜び勇んで隣やら外にそれを吹聴するシーンのグロテスクさ…)。何はともあれアントニオは「男」になった、というわけだ。

しかし、アントニオと女中が関係したと取れる描写はなく、その実映画内で明確に女中を誘惑しているエドアルドが父親かも知れない、とも匂わせる。アントニオは本当に父親なのか自ら言わないし、女中はアントニオが父親だと示唆するような態度を取るには取るが、非常に曖昧である。

こんな具合に様々な要素が分裂している。これはアントニオの自我そのものであるだろうし、当時のイタリア社会の抑圧性ということでもあるだろう(と言うよりも、アントニオのような繊細な人間は潜在的な社会不適合者になって分裂するしかない)。

ロッセリーニ的に即物的なネオ・レアリズモとは違うが、やはりボロニーニもいかにも戦後イタリア的な監督だと思わせる。

※ちなみに本作の脚本は長編処女作『アッカトーネ』を撮る直前のパゾリーニである。本作の暗示性、多層性そして政治性はそれゆえ、というところは大いにあるだろう。
たむ

たむの感想・評価

3.9
なかなか語られる事のない、性的不能についての葛藤を描きます。
イタリア映画史上最高の美男美女であるマルチェロ・マストロヤンニさん、クラウディア・カルディナーレさんを主演にして、このテーマを描く辺りにも、作り手の想いが感じられます。
脚本はピエロ・パオロ・パゾリーニ監督。内容と関係ないですが、思わず口に出したくなる名前ばかりです。
chinechan

chinechanの感想・評価

4.8
傑作すぎて最後言葉を失いました…

これは男性にとってはタブーなのかもしれませんが、多かれ少なかれ、こういう苦悩を抱えた人って結構いると思います。
軽々しく笑えない深刻問題。
愛が深すぎると神聖で、高貴なものになるという。

結婚とはなんぞや、と思わされました。精神と肉体が一体化して両輪のように進まんといかんのだ的なことを言ってましたが。結婚生活の正解不正解を宗教に決められてしまうだなんて、ほっといてあげてー、と思います。なんて窮屈な。
加えて田舎に特有のお節介というか、噂が大好きというか…

それにしてもマストロヤンニは本当に悩める男が似合いますね。本作でも常に眉間のシワが深い。ほんと美男子。
クラウディア・カルディナーレとの2shotは、絵の完成度が高すぎて、周りの人が可哀想...

そして最後に、Tomas Milianさん、御冥福をお祈りします。この話に重要なエッセンスをもたらす、いい友人役でした。
2017.3.18@YEBISU GARDEN CINEMA

このレビューはネタバレを含みます

前半部はマストロヤンニがもはや笑えるくらいに女性にモテモテ。(かくいう私もファンなのでメロメロです笑)
マストロヤンニ&CCカップルが別れちゃうのが個人的に悲しい…