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白昼の通り魔のfilmoutのレビュー・感想・評価

白昼の通り魔(1966年製作の映画)
3.5
男女4人のもつれ。
各々の一方通行は当然のように思い通りに行かず、その歪みから通り魔をする犯罪者が生まれてしまう。

一人の通り魔が異常者であるかのように描かれているが、こんなにも簡単に心中の発想が出てくるとは、それが美徳的な観念であったとしても他の人物も破綻していると言わざるを得ない。

それにしても人間は愛している時は愛してると言ったり愛してないと言ったりする。
愛していない時でも愛してると言ったり愛していないと言ったりする事がある。

こういう愛憎気狂い劇は大島渚の十八番。
カット割りや照明、音の作り方も盲目的に周りが見えなくなり常軌を逸してしまう恋愛の様相を呈していると思う。
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