白昼の通り魔の作品情報・感想・評価

「白昼の通り魔」に投稿された感想・評価

SKE

SKEの感想・評価

4.2
大島渚監督。異常に多いカット数の切迫感や路上で倒れ込む小山明子を捉える俯瞰のロングショットが良すぎる。
電車のカットにどこかウォンカーウェイの映画の記憶、

繰り返される同カット夜道の徘徊は都会という場所でさえも、
彼女たちの田舎での回想という行為によって、逃れられない過去の不吉さが反復する。
Huluにて。
「けれども愛は、愛はまたしても僕たちを引き裂く」
イギリスのロックバンドの歌詞を思い出した。
モカ

モカの感想・評価

4.0
夜の繁華街で歩きながら語るシーンと、
新幹線の中のシーンの

カメラアングルと動きが神がかってる。
みてほしい。

物語はそこそこだが、
神がかる瞬間があるなら、
映画の存在価値になるよね。
あきら

あきらの感想・評価

4.0
先生な川口小枝きれいすぎ!!!
その先生が愛する強姦魔の救いようのない鬼畜っぷりもエグくて良いですね。

野生的な田舎ビッチvs端正な女教師の女の意地の張り合いがまたイイのよね。
そんな価値もないのにっていう遣る瀬無さ含めて。
けど結局、生き残るのはナチュラルボーンな方なんだよなぁ…
後付けの殻では、生まれもったバイタリティには敵わないのかも、っていう身も蓋もない不条理さ。

大島作品はどちらかといえば苦手なんだが、珍しくのめり込みました。
白昼の通り魔強姦を続ける男。その男が白昼の通り魔になるに至った顛末と、それに翻弄される二人の女の話。

地味というか派手じゃないというかそういう映画。
連続強姦殺人犯というどうしようもない位置に身をやつした男。それにも理由があってだな、というような映画。犯罪者が犯罪に至る心理を周りの人間関係から浮き彫りにしていく。
さらにはその周りの人間関係が犯罪者が出現することによってどういう心理に陥っていくのか。

というようなことが描かれているのかな。
みんなよく喋るから逆によくわかんねえな、って感じ。
ただ、それぞれの顔はスゴく良かった。強姦魔の顔。自殺する村会議員の顔。恋愛を信奉する自由主義っぽい女教師の顔。あんま頭よくないけど強かでエロみがある女の顔。
ある意味類型的なキャラクターだけど説得力がある顔の連続だった。
あとやっぱり矢野宣とか殿山泰司とか出てくるとそれだけで嬉しい。無闇に癖を放出していた。

村というもののやばい感じもよくでていて、村会議員が心中を望んで自殺に至るというのもわかる話だな、と思った。

なんか当時の問題意識、犯罪に至る心理に対する考察だとか、村社会に対する批判だとか。そういうものが主旋律になっているような感じで、その切り口がその時代のものだから、切り口としては色あせてしまっているんじゃないかなあ、という印象。
で、この映画はその切り口の鋭さとか新鮮さで勝負するような映画に思えるので今みるとそういう意味では退屈で、結局役者の顔とかカットの珍妙さとか匂い立つスケベとか、そういう楽しみかたしかできなくなっているな、という印象。

面白くなくはないんだけど。
filmout

filmoutの感想・評価

3.5
男女4人のもつれ。
各々の一方通行は当然のように思い通りに行かず、その歪みから通り魔をする犯罪者が生まれてしまう。

一人の通り魔が異常者であるかのように描かれているが、こんなにも簡単に心中の発想が出てくるとは、それが美徳的な観念であったとしても他の人物も破綻していると言わざるを得ない。

それにしても人間は愛している時は愛してると言ったり愛してないと言ったりする。
愛していない時でも愛してると言ったり愛していないと言ったりする事がある。

こういう愛憎気狂い劇は大島渚の十八番。
カット割りや照明、音の作り方も盲目的に周りが見えなくなり常軌を逸してしまう恋愛の様相を呈していると思う。
大島渚監督が人間の生死を問う1966年作品。

新人の川口小枝が輝いている。

主演は英助(佐藤慶)かと思いきや、シノ役=川口小枝の存在感。

銀座で、川口小枝と小山明子のシーンでの背景には、当時丸かった銀座の日劇でかかっていた映画『スパイがいっぱい』の看板が見えて、楽しい。
男女4人の恋愛縺れを装ったドロドロ人間劇を、多すぎるカット数と捲し立てる長台詞とによって仕上げたアバンギャルド映画。ハイライト効きまくりの白黒映像と奇抜過ぎる画面レイアウトも相まって、何か魔の空間にいるような錯覚すら覚える。傑作。 https://t.co/xril1pKPIz
一方通行が生み出す頑なさ
巧みに描かれる4人の心模様。
大島渚監督の作品
初めて鑑賞しましたが面白かった。
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