その程度?
▼以下、ネタバレ含む▼
妹には、もっと苦しみ、ずっと苛まれ続けていて欲しかった。
姉にも、もっと闘い、ダニーの無実を訴え続けて欲しかった。
それらがないせいか、“つぐない”に許せないほどの軽さとのんきさを感じてしまった。
よくできたストーリーだし、ダンケルクの海岸のシーンは圧巻だし、負傷した大勢の兵士を手当するシーンも生々しく素晴らしかっただけに、なおさらイラっとしてしまったのかもしれない。
タイプライターの音や爆弾の着弾音を取り入れた音楽も面白かったのだが、途中から出しゃばり過ぎに思えてきて、五月蝿く感じてしまった。
でも、すべては原作のせいだと思うし、歴史的、時代背景的なものをわかっていないせいもあるとも思うので、イラついた自分を反省するという不思議な終映後になってしまった。