つぐないのkyoのネタバレレビュー・内容・結末

実はこの映画作品自体がブリオニーの「つぐない」の物語であったという結末に驚かされました。ロビーの浜辺でのワンカットシーンは戦争の残酷な面と、イギリスに帰れる兵士らの希望を表す描写が錯綜していました。そんな中、水を飲むという目的のためにひたすら歩み続けるロビーの姿からは、生きて再びセシリアと会おうという意思が強く感じられます。最終的にその思いは報われませんが、ブリオニーの小説においてロビーとセシリアが結ばれ、大勢の読者に読まれることにより、2人の愛が作品の中でずっと生き続けることを表していると思います。