なお

バイオハザード II アポカリプスのなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

"大脱出"

ミラジョヴォバイオ第2作。

物語は『2』でも惨劇の舞台となった<ラクーンシティ>。
そして本作最大の敵は『3』にて最強のボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかった<ネメシス>であるなど、ゲーム版のそれにかなり近い設定と世界観を持った作品。

前作よりも引き込まれるシーンや展開が多く、個人的には大満足だった一本。

✏️ジル・バレンタイン
ゲーム版でも数々の作品において、主人公およびキーパーソンとして活躍した彼女が登場。
水色のチューブトップに黒のミニスカートと、およそ死地に赴くにはまったく相応しくない服装も忠実に再現。
またこちらも彼女の相棒としてゲーム版で活躍したカルロス・オリヴェイラも登場。

やはりゲーム原作の映画だけあり、
「ゲームに登場したキャラが」
「ゲームで舞台になった街で」
「ゲームに登場した敵と戦う」
という展開になると、グッと物語全体が引き締まる感じがする。

✏️追跡者
『3』において、多少の銃弾は意にも介さないタフさと恐ろしい攻撃力でプレイヤーを苦しめたネメシス。
映画版でもやはりその戦闘スタイルは健在。

ロケット砲とガトリングガンで狙った獲物を絶対に仕留める姿ももちろんだが、タックル一発で分厚いコンクリートの壁をぶち破るフィジカル。
壁を壊すシーンの際には思わず「これこれぇ!」と声が出てしまった…

またクライマックスでは、アリス vs ネメシスの直接対決も。
ゲームでは見られなかったネメシスとの肉弾戦や、ゲームでは最後まで「敵」としての立場を崩さなかったネメシスが人としての心を取り戻す展開はけっこうアツい。

✏️異変
また本作では、アリスの体にT-ウイルスが投与され、そのT-ウイルスがアリスの体に順応して、人間離れした力を覚醒させていることも判明する。

この設定は、今後激化するだろう戦いに向けて活かされてくるものだと思うが、副作用などはないのだろうか…
アリスの運命やいかに。

✏️拡大解釈?
映画の評価とはあまり関係ないけど、T-ウイルスって「既に死んだ生物」にも有効なんだっけ…?
アリスとジルたちが墓場でゾンビの群れと戦うシーンで、ふとそんな感想が頭をよぎった。

感染経路は恐らく空気感染なのだろうけど、いくら感染力の強いT-ウイルスとはいえ地中深くまで有効なのだろうか…?
また架空の設定とはいえ「ウイルス」なので、既に生命活動を停止している宿主の体内で増殖することって可能なの…?
などなど、そんな違和感もまああったとさ。

☑️まとめ
ラクーンシティから物語が始まり、ジルやカルロスたちと共に繰り広げられるネメシスとの激闘、そしてバイオシリーズの伝統とも言えるヘリコプターでの脱出。

そんなゲームの世界観に寄せつつ、『2』と『3』の設定をミックスさせたような本作ならではの独自解釈もこれといった不満なし。

次回作以降またゲーム版の世界観からは離れてしまうらしいけど、これはこれで純粋に続きが楽しみになってきた。

🎬2022年鑑賞数:14(2)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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