ユースケ

バイオハザード II アポカリプスのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

オリジナル・キャラクターによるオリジナル・ストーリーだった【バイオハザード】の続編は、大量発生したゾンビ軍団に為す術もなく散ってゆく警官隊や特殊部隊の姿を描いた絶望オープニングから戦術核爆弾によって全てをぶっ飛ばす定番の爆発エンドまで、【バイオハザード3 LAST ESCAPE】へのリスペクト満載のバイオハザード愛溢れる一本。
ゾンビもケルベロスもリッカーも増量してお客様をお待ちしております。

監督は、ヤン・デ・ボン監督の【スピード】【ツイスター】【スピード2】やリドリー・スコット監督の【グラディエーター】【ハンニバル】【ブラックホーク・ダウン】、ヴィン・ディーゼル主演の【トリプルX】、マット・デイモン主演の【ボーン・アイデンティティ】など、数々の作品でセカンド・ユニット監督を務めてきたアレクサンダー・ウィット。
ミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリスが、教会のステンドグラスをバイクで突き破ったり、超高層ビルの壁面を駆け下りたり、やたらとゾンビ相手に肉弾戦を仕掛けたり、アグレッシブなアクションシーンが多いのは彼の功績。
ヘリのガトリング砲で追い込まれて銃を突きつけられるも、銃を捨てたふりをして倒れ込みながらな銃をキャッチして反撃するシーンは【バイオハザード CODE:Veronica】へのオマージュです。

とにかく、着ぐるみ感MAXのネメシス(追跡者)やゴリゴリなカルロスを尻目に、ミニスカート&チューブトップでキメた再現度MAXのシエンナ・ギロリー演じるジル・バレンタインは必見。何周でも映画の観るからコスチュームチェンジさせてくれ。

他にも、ゾンビ化した家族に死体を与える神父やゾンビ化した子供の群れに食い殺されるお天気お姉さん、ミラ・ジョヴォヴィッチのペチャパイやゾンビ娼婦のデカパイ、ゾンビを轢き殺して点数を叫ぶ【デス・レース2000】へのオマージュなど、グッとくるシーンが盛り沢山。
下着を着けていないミラ・ジョヴォヴィッチを想像しないとテンションが上がらなかった前作よりは断然面白いと思います。

アレクサンダー・ウィットのセカンド・ユニット監督作品情報が豊富だったので、パンフレットがデカいのは許す。