マーロン・ブランドとソフィア・ローレンを起用したチャップリン最後の監督作。
香港からハワイへ帰る船に乗り込んだ外交官がアメリカへの密入国を目論む女性を自身の客室にかくまうことになる物語です。
チャップリン本人の出演は僅かなシーンに留まっていることもあり、笑いの少ない大人しめなラブコメといった印象で、それなりに楽しめはするものの、ギャグがブザーに慌てて身を隠すことの繰り返しなのはあまりにワンパターンでした。
ティッピ・ヘドレンが出番の少なさに異を唱えたそうですが、確かに終盤の展開は消化不良だった気がします。
年老いても一目でそれと分かる特徴的なチャップリンの笑顔が見られるのが救いでした。