伯爵夫人の作品情報・感想・評価

「伯爵夫人」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

チャップリンが最後に撮影した映画で唯一のカラー作品。ただし、本人は老給仕役で登場するのみ。
正直なところ、あまりいい作品だとは思えない。『ニューヨークの王様』も含め、イギリスで撮影した最晩年の作品はやや精彩を欠いていると感じる。『独裁者』や『ライムライト』のような物語構成の巧みさや芸術性の高さはほとんど感じられない。自分専用のスタジオで思うままに(時には凄まじい数のリテイクを重ねながら)映画を撮ることができた頃とは流石に環境が違うということだろうか。実際のところ、チャップリンはこの映画の後にも新作映画の構想を持っていたと言われており、また撮影現場でも主演のマーロンとトラブル続きだったらしいので、「自分の最後の仕事にふさわしい畢生の大作』というつもりで本作を撮影したわけではないのだろうが。
筋書きはチャップリン映画らしく分かりやすいと言えなくもないが、平凡な印象。そもそも作品のコンセプトがよく分からない。まず、コメディにしてはギャグが中途半端。チャップリンが出演していない作品を見て改めて実感したのだが、普段演じているドタバタも彼の演技があって初めてギャグになるのだ。しかめっ面のマーロンがドタバタしていても普通に困っているようにしか見えない。チャーリーのようなお茶目なキャラクターが演じていればと思うところは随所にあり、特に中盤で主人公の付き人がベッドの上ではしゃぐシーンは正直見ていられなかった。
そしてラブロマンスにしても心理描写が少ない。致命的なことに主役とヒロインがなぜ惹かれ合っているのかすらピンとこない。ヒロインは娼婦としての生活に嫌気が差し、無理矢理主人公の客室に忍び込んだ密航者であり、基本的には一方的に迷惑をかける存在でしかない。しかも出会った当初は船員に通報しようとする主人公を「乱暴されたと言いふらす」などと強迫するなどかなり印象は悪い。一応、船酔いに苦しむ主人公を付きっきりで看病していたということが後に分かるが、なぜかそのシーンは劇中一切描写されていないため感情移入もしにくい。船酔いが治ったら何故か突然両想いになっているという感じだ。正直コメディの部分をもっとラブロマンスに割くか、またその逆をすればもう少しまとまりのある作品になったのではないかと思う。

ただ、チャップリンファンとしては最後の作品として少し感慨深い映画でもある。
本作は主人公の船室の安っぽいセットで物語のほとんどが進行するため、世界観が非常に狭いという難点があるが、これも元々はミュージック・ホールの芸人だったチャップリンらしさが表れていると言えなくもない。初期の作品にも狭いセットの中で一人芝居を演じるものがあるが、芸人時代から限られたセットの中でコメディを演じるのはチャップリンの得意とするところだった。特に揺れる船内の演技や酔っ払いの演技などは彼の十八番で映画会社にスカウトされるきっかけにもなった。
そして、チャップリンは本作で見せた最後の出番でも船酔いに苦しむ給仕役を演じた。彼は自らの原点とも言える酔っ払いの演技で自らの映画人としての人生を締めくくったのだ。
チャップリンは最後まで自分のルーツを忘れなかったのかもしれない。
喜劇王チャールズ・チャップリン監督作品

大俳優マーロン・ブランドと、イタリアの大女優ソフィア・ローレン共演

チャップリンの娘なども出演している

感想は特に無い…💧
マーロン・ブランドが出てらしたので観ました。
マーロンもソフィア・ローレンも真面目顔?で演じてらしたのですが、次第にドタバタ喜劇ぽいというか、まるでチャップリンみたいな? ドリフみたいな?
大真面目なのに、お二人のキャラでもないのに終始バタバタモードで‥‥笑

チャップリンが監督ということは 後で知りました。
とにかくあのクールな印象のお二人が、すってんころりんしたり右往左往したり‥‥そのギャップは本当に新鮮でしたしファンとして嬉しかったです。
ニシ

ニシの感想・評価

2.3
チャップリンが監督した作品。
題名から豪華な衣装が見れるのかと思いきや、舞台はほぼ船の中。マーロン・ブランド今で言うツンデレな役?ほぼ笑わないw
お付きのハドソンがかわいそすぎw
mikoyan358

mikoyan358の感想・評価

2.5
2008/10/19鑑賞(鑑賞メーターより転載)
軽妙な笑いで満たそうという意図はよく伝わるが、本題に入るまでがやや冗長。エピソードのつながりが多分にご都合主義的で醒める。どう考えてもチャップリンのノリに合わなさそうな大御所2人が身体を張っている点は評価したいが...口にはしたくないが、チャップリンもパワーがなくなったな、というちょっと残念な気持ちが漂ったのが鑑賞後の正直な感想だが、好意的にとらえればそんな歳まで製作意欲が衰えなかったのは凄い。
悪くないけど、期待し過ぎた感じでした。

ただ、遺作であり、唯一のカラーの作品なので受け継がれていくことでしょう。
Zimmerman

Zimmermanの感想・評価

3.0
喜劇王チャップリンが監督でマーロン・ブランドが主演ということで観たが、期待以上のものではなかった。
イワシ

イワシの感想・評価

4.0
扉の開閉とブザーの音だけでよくここまで場面を推進させるなと感心してしまった。マーロン・ブランドのチャップリン的動作が全然さまになってなくて逆に面白い(ブランドに比べ、シドニー・チャップリンの挙動の洗練されてること!)。シーンの継ぎ目でインサートされる海のショットが心地良い。この青い波面の心地良さは、オリヴェイラが『永遠の語らい』において引き継いでいる。
 チャーリーの微力なラブコメ



チャップリン最後の遺作。

その当時のトップ俳優である二人を意図も簡単に使う。

マーロンブランドンと

ソフィアローレン。

「パリの女性」と同様、チャーリー(本当にちょい出で、老齢(涙)) はでない。

普通なラブコメディー。

しかし、いささかドタバタが二人になじんでいない

チャーリーチルドレンの大挙助演?

粘れないのも年老いたチャーリーの身の上を考えれば当然なのかも。

これぐらいならいくらでも撮れるよ?

といわんばかりの脱力しきったチャーリーの遺作。

「ニューヨークの王様」以来10年ぶりの普通な作風だ。

力は真にわ及ばない結果だ。

2009年1月5日レビュー

追記
最後に、この程度ならとシチュエーションコメディを撮った

わがチャーリー。

ある意味あんまり見たくない作品なんです、あまりにも普通な作品に

なりすぎて愕然としてしまいます。

だが世界のチャーリーにソフィアとあの難癖つけ俳優マーロンをぶつかわせるソフトコメディ

チャップリン、マーロン、ソフィアファン限定でみてくださいな(涙)