えちぜん

ギルバート・グレイプのえちぜんのレビュー・感想・評価

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.6
リバイバル上映。やっぱり生涯オールタイムのBest10から外せない一本。

ラッセ・ハルストレム監督の最高作で、若手時代のデップ、ディカプリオ、ジュリエット・リュイス三様の瑞々しい名演技、そして心地よい余韻のテーマ曲。全てが揃った奇跡の一本。

当時のジョニー・デップはエキセントリックな役が多いなか普通の好演が光っているし、ディカプリオも若い姉ちゃんをとっかえひっかえする以前のw、中性的アイドルだけど実力派、と言われていた時代。

でも1番良かったのはジュリエット・リュイスのベッキーかな。言葉少なく、他人を否定したり押し付けるところはないけれど、自分の価値観と幸福論には揺るぎない信念を持っている女性。ただ、一緒にいれだけでとても優しい時間になるタイプですね。これがギルバートを束縛している家族、町人、倫理観を少しずつ氷解させていく。

何度見ても心に爽やかな風が吹く名作です( ͡° ͜ʖ ͡°)
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