このレビューはネタバレを含みます
いつも妙ちきりんなメイクをしている役が多いジョニー・デップですが、素のままで演じる姿を見たのは初めてのような気がします。
過食症で太りきった母親と知的障害を抱える弟と二人の姉妹を支えるために滅私奉公で働き続けるジョニー・デップもストイックな感じで良いのですが、なんといってもレオナルド・ディカプリオの障害児演技がまるで本物のようで本当に素晴らしかったです。
またトレーラーハウスで町にやってきた少女ベッキー役をジュリエット・ルイスが爽やかに演じているのですが、後に「ナチュラル・ボーン・キラーズ」で殺人鬼マロリーを見事に演じている通り、顔に険がある女優なので女神のように優しい役柄とややちぐはぐな印象があったかもしれません。
最後、死んだ母親を見世物にさせないために自宅ごと火葬するのは「?????」となりましたが、ベッキーと合流してトレーラーハウスで共に旅に出る姿は爽やかな終わり方ではありました。