いい映画をみた。
今、そんな気分です。
こんなにいい作品を、なんで今まで知らなかったんだろう…。
ある街に暮らす、ひとりの青年ギルバートと、その家族の物語。
その街にやってきた女性ベッキーとの出会いで、ギルバートが少しずつ変わっていく様子が、丁寧に描かれていて、とてもよかったです。
ハンディを持つアニーを一番近くで見守り、理解するギルバート。アニーや母親、家族を思うあまり、その優しさからどこにも行けないギルバートの姿が、見ていて切なかったです。
ジョニー・デップのギルバート、影のある表情が素敵でした。そして、なによりも、レオナルド・デカプリオのアニーが素晴らしかった。手の形、視線、体の傾き、表情、全てがそうであると思わせる、役を生きる彼の演技がすごかった。
アニーの大好きなかくれんぼ。
『アニーはどこ?』と探す、ギルバート。
兄を嬉しそうに待つアニー。
それを見守る、姉と妹。
こんな兄弟、こんな家族、いいな。