孤独な黒人の天才ピアニストと、
彼をサポートする陽気なイタリア人の
ロードムービー
黒人差別をしていたトニーが
黒人のピアニスト、ドクと出会って
少しずつ変わっていく姿。
同じように、
孤独を抱えるドクが、
素直で陽気なトニーと出会って、
少しずつ変わっていく姿。
2人のやりとりはちょっとチグハグで
ヒヤッとして、クスッと笑えて、
見ていて心があったかくなりました。
そこにいるのは同じ人間で
ただ肌の色が違うと言うそれだけ。
でも、その肌の色だけで、
見える世界が全然違うという現実。
「白人でも黒人でも男でもない」
というドクの言葉には
うちに抱える孤独の深さを感じ、
「世界は複雑だ」
と返すトニーの包容力には
ほろっときました。
人を差別するのも人で…
人を理解しようとするのも人で…
人は哀しい生き物だと思うと同時に
その差別の歴史と戦ってきた人たちがいるという、
たしかな希望を見せてくれる映画でした。
ケンタッキーフライドチキンを片手に
クリスマスの日に観たい映画になりました(笑