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ギルバート・グレイプのleylaのネタバレレビュー・内容・結末

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

もう何度観たことだろう。この映画でジョニデのファンになった。ハルストレム監督の「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」が大好きだったから、かなり期待して観たのを覚えている。

家族を守るために、この町からどこへも行けない。そんな男とその家族の話。

知的障害を持つ弟と太りすぎで動けない母親の面倒をみながら長男としての責任感を背負い、家族のために懸命に働くジョニデ扮するギルバートの姿はけなげで美しい。
小さな町で淡々と暮らす毎日は、若者にとっては苦痛でしかないはずなのに…

トレーラーハウスで移動して暮らしている、ギルバートとは正反対の境遇の少女ベッキー。彼女と出会い、共に過ごすうちにギルバートは次第に自分らしさを見いだし、そして最後に自由の道へと進むことが叶う。
その高揚感と期待感にこちらまで胸が熱くなる。

ジュリエット・ルイス演ずる自由で誠実な少女もよかったし、ディカプリオの演技力には脱帽だし、さえない若者役を、抑えた演技で見せているジョニデもよかったし、荒涼としたアラバマの田舎町の風景も素晴らしかった。
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