Hoshi

マジェスティックのHoshiのネタバレレビュー・内容・結末

マジェスティック(2001年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

やさしい〜〜〜

ショーシャンクの空にもグリーンマイルも好きよ〜〜、ミストも人生で初めてくらいの映画での衝撃だったよ〜
まさかひとりの監督でつながっていたとは、、スティーブンキングだからかと思ってた。
でもマジェスティックみてもう一つの糸がつながったよ。ジムキャリーも好きだしな〜

彼の手が震えていた時、なんかすごくわたしも動揺してしまった。学部選びは本当のことなのに、自分の何気ない挙動に全ての理屈を求められ、威圧の雰囲気で自らもなんとか理屈に応えねばと焦らされ、知らぬ間に飲まれている。社会の縮図だなって思っちゃった…
そしてアメリカの考え方もじわっと伝わって、いやとかそういうことじゃなくて、日本とは違うなあと素直に感じた。戦争は悪を潰しに行く…か。国と国民との唯一の契約書。個人の自由を守るために立ち上がる強さも、攻撃と防御が正義のもとに同値なのも、日本との違いを強く感じる。

ピーターが自分のことを思い出した時、わたしはずっとどうやって内緒で誰も傷つけず街を離れるかってことばかりを考えながら観ていたんだなって、彼がローソンに再び降り立つシーンを観て気づいた。ピーターのように向き合って自分を誠実に伝えるってことさえそもそも考えようとしていなかった。誰も傷つけずだなんて人を思い遣っているようにみえて、結局保身の選択肢ばかり生み出してるんだな今の私って…とか考えてしまった(笑)彼は自分の見られたくないところも見られたし、そこから心を動かされた自分を素直に捉えて行動したし、それがあったからああやってピーターとしてローソンに行けたし、迎え入れてもらえたんだなってしみじみ思った。

ただのヒューマンドラマかと思いきや、最後は国やひとの根幹にある部分に刺さる優しい映画だった〜


ちょいちょい出てくる一昔前のアメリカのちょい田舎町の景色たちがアメリカ行きたい憧れを強くした。ポットに入ってるコーヒーとか、アルミっぽい椅子のチープなコーヒーショップとか、、、あんな綺麗な灯台岬ある?

そして古き良き幸せな情景。
日本ではあり得ないけど、キスする2人を祝福する周囲の人たちと拍手喝采、押し付けがましくも、人の幸せを共有するあたたかさってところを真っ直ぐに受け取りたい。画面的にも最高な構図だったわ、、
Hoshi

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