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ドライビング Miss デイジーのkmtnのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
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ジョージア州アトランタを舞台に、まだまだ黒人差別が根強い時代に数十年間を共にした、黒人運転手(モーガン・フリーマン)とその雇い主(ジェシカ・ダンディ)のふたりの物語。


1989年のアカデミー作品賞とのことですが、まぁ良い映画だけどそのレベル??とはちょっと思ったり。


スパイク・リーはこの年「ドゥ・ザ・ライト・シング」で作品賞の本命のひとりだったが、本作にお株を奪われ落選。
さらに29年後には「ブラック・クランズマン」でノミネートしていたが、同じような題材の「グリーン・ブック」にアカデミー作品賞を獲られてしまった。
「誰かが運転していると僕は負けるんだ」と自嘲気味に笑っていたとか。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47367572.amp


25年間と長期に渡る物語を2時間程度にまとめているので、やや駆け足な感じもするものの、2人の主演俳優がやはり上手くてそこまでの違和感なく見れる。
乗っている車など、細部に少しずつ少しずつ変化があってそこに2人の年月の経過を感じ取れる。


普通に良い映画だけど、一方でアカデミー賞の審査員の殆どが年配の白人と言われたありし日の雰囲気を窺い知れる作品というか。
これが89年で一番良い作品なのか?と問われると微妙だなと。

https://eiga.com/news/20120222/4/


字幕で観てたんですが、なんか翻訳の癖が……と思ったら案の定、戸田奈津子訳。
この頃は恐らくバリバリ第一線でやっていた頃。
よく戸田奈津子と言えばクオリティの問題を指摘されるが、その分仕事がやたらめったらに早いらしく、配給会社としてはそれを重視して仕事を回しまくった結果、字幕の女王に登り詰めたんだとか。


十数年前くらいまでは結構まだネタにされていたイメージですが、最近あんまり聞きませんね……と思っていたらNews23の街頭インタビューで一般人として出ていたらしく、ネットでちょっと話題に。
昔は洋画好きから総スカンだったのも、今や過去の話ですね。

https://eiga.com/movie/47288/

https://www.nikkansports.com/m/entertainment/news/amp/202503200000069.html
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