ミミック

ドライビング Miss デイジーのミミックのレビュー・感想・評価

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)
3.5
1950年代から70年代にかけて黒人への差別や偏見が色濃く残るアメリカ南部を舞台に、老婦人と黒人運転手ふたりの絆をハートウォーミングに描く。

差別問題に背景にしつつも、あくまでも「隣人に優しくあれ」の精神でストーリーが紡がれていた。

若い警官が何気なく放った「ニガーのじいさんとユダヤの婆さんの組み合わせなんて珍しいな」に当時の状況が込められていた。

今の自分に置き換えたら例えば、町中で働く外国人就労者に偏った目線を向けてないか、ネットの空気に左右されて根拠もないのに特定のものや人を叩いたりしてないか。そんなことを考えたりした。

ひとつの家族における老いや痴呆などの病気との向き合い方を時間経過と共にスムーズに描いていて、デイジー婦人を演じたジェシカ・タンディの説得力のある演技ですんなり入ってきた。
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