小学生で「あしたのジョー」「がんばれ元気」「ロッキー」の洗礼を受け
中学ではマイク・タイソンの異次元の強さにしびれ、
真性の拳闘キ◯ガイとなった高校時代…
ボクシング・マガジンにワールド・ボクシング
格闘技通信
ゴング格闘技を購読し、
辰吉、鬼塚、川島の「平成三羽烏」の活躍に歓喜しながら、
自らも明日に向かってサンドバッグに打ち込み、モトリー・クルーを聴きながらサーキットトレーニングを繰り返した日々。
憎いあんチクショウなどいなかったが(笑)
福田健吾「ウェルター」
赤井英和「どついたるねん」
ガッツ石松「カンバック」などの
本物のボクサーの主演映画や、
ポール・ニューマン
「傷だらけの栄光」
デ・ニーロ
「レイジング・ブル」や
モハメド・アリの記録映画、
ぜんぶVHSにダビングして何度も観たものだが、ぜんぶ捨ててしまった。
モッタイナイ
アア、モッタイナイ
モッタイナイ ( 季語なし )
以来、久しく観ることが叶わなかった
「レイジング・ブル」
先日、BSでやってくれたことに感謝!
受信料払ってんだから一句ひねりながら堂々と観てやるんだ。
エイドリアン
アア、エイドリアン
エイドリアーン!
ッテ、ナンデヤネン!
と棒読みの関西弁。
そんなことはさておき、
そうそう、コレだよコレ。
オープニングのタイトルバックがたまらない。
リング上でステップを刻みながら軽くシャドーするジェイク・ラモッタのスローモーション。
スタローンのロッキーとは違うところに感じる高揚感。
それにしても、デ・ニーロは盲目的に執着するヤバいヤツを演じさせたらピカイチだな。
「神に誓って殺してやる!」
小学生のケンカ並みに語彙力の低い何気ない台詞にも、その実ウィットに富んだ諧謔を感じ、落語好きにはニヤニヤの雑言。
傷だらけの栄光のロッキー・グラジアノ
レイジング・ブルのジェイク・ラモッタ
実在のふたりは親友、否、悪友の間柄。
旧知のふたりは触る者みな傷つけるギザギザハートのクソガキのままに
それぞれ拳で頂点を極める。
映画的なジャイアント・キリングはそこには無いが、リアルな紆余曲折に一喜一憂の追体験をする。
と、ここまで熱弁をふるっておいて、
その舌の根も乾かぬうちに自白をすれば、本当は幾度の名勝負を繰り広げたシュガー・レイ・ロビンソンのほうがボクサーとしては好きだ。
と、またもや地雷。
彼がいなければ、のちの中量級黄金期の
ハーンズvsレナードのベストバウトもなかったのだから。
蛇足だが、監督スコセッシ
デ・ニーロ×ジョー・ペシ
大好物なこの面子での新作
「アイリッシュマン」
なぜネトフリ限定なのさ…(ToT)