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ストレンヂア 無皇刃譚のbluetokyoのレビュー・感想・評価

ストレンヂア 無皇刃譚(2007年製作の映画)
4.0
殺陣シーンがものすごく迫力があって、というより、いままで見たこともないほど素晴らしい。
だが、残念ながらストーリーは魅力に乏しく、はっきり言って面白味はない。その理由ははっきりしている。女性が出てこないのだ。宮崎駿監督なら、いや、そうでなくても、女性は出ている。硬派な作品だからそうしなかったからではなく、プロットを考えられなかったからだろう。
仔太郎という元明国の子どもと犬が追っ手から逃げる旅を続けている。赤池の国の万覚寺に逃げていた。だが、途中でこれは無理だと悟る。
そこに名無しという浪人が現れ、剣の腕は確かなので一緒に行ってもらうことにする。
明の追っ手は、仔太郎を生贄にして不老長寿の薬を作ろうとしている。
やっと万覚寺に辿り着く。これで無事に終わりかと思ったら、万覚寺にはすでに明国の追っ手が来ていて、万覚寺は裏切っていた。
仔太郎は捕らえられ、不老長寿を作るための巨大な櫓に連れて行かれる。
その巨大な櫓を赤池の国の武士団が襲う。さらに、名無しも仔太郎を救うために突入する。
激しい戦いの末に名無しが明の追っ手をすべて倒して、仔太郎を助け出す。終わりである。
話はシンプルだが、いちおう、赤池の国の武士団が加わることでやや複雑にはなっているがやはり単純ではある。いったい、これでどこが面白いのかと思ってしまうほどだ。
それでも面白いのは、絵面がいいからだ。
百万の名セリフよりも、映画はかっこいい絵面なのかもしれない。
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