ストレンヂア 無皇刃譚の作品情報・感想・評価

「ストレンヂア 無皇刃譚」に投稿された感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

これ以上の点数をつけたくて仕方のない作品。何億点でもあげたい。

作品との出会いが運命的だったのもあって期待値が高かったのに、その期待以上の映画だった。
メッセージ性は強くないから、それを映画に求めてる人には向かないかなと思う。そこは好み。

ほとんど無駄や遊びの少ないストーリー、話が始まる前にも後にも仰々しく説明を入れないあたりが不思議と引き込まれる。
遊びが少ないのにカッコいいところとそうでないところとのメリハリもついてる。
そして特に、アクションシーンが、作画、演出、音楽、全てが素晴らしすぎる。素晴らしすぎて涙が出る。

キャラクターたちもそれぞれの欲望や野望、純粋な想いや願いが魅力的なのにちゃんと名無しのかっこよさを立ててる。
名無しや仔太郎、飛丸は言わずもがな魅力的なキャラで大好きだけれど、純粋に強さだけを求める羅狼もかっこよくてシビれる。
最後の命運はきっと力量の差ではなくて、守るものがあったか無かったかの気持ちの違いかもしれないなぁとひっそり思ってみたりしている。
めっちゃ渋い時代劇アニメ。日本版シェーン。
槍と刀の殺陣もいい。山ちゃんかと思ったら中国の方?声そっくり。そのへんのアテレコもこだわってるのを感じます。
中村豊の殺陣の作画が素晴らしいと言うので。評判に違わず抜群でした。
絵と音楽はとても良いのだけど、内容がほぼ無い。かっこいい殺陣を見たければどうぞ。
おこげ

おこげの感想・評価

3.9
こんなに完成度の高い作品とは思いませんでした。
時代劇にあまり興味がないのと、ポスターや予告映像の色彩の暗さが素っ気なく見えて鑑賞するのを今日まで引き延ばしていました。ほんと、観て良かった。
作画の良さ、戦闘シーンが早すぎて見えないほどなのにそこが一番力が入っている。
ストーリーも話がどうなるのか最後まで分からなくて引き込まれた。人がバッタバッタ死んでいくので…。わたし、こんなに刀でいろんな死に方を見たのは初めてで冒頭でびっくりしました。

全体的な色彩設定が暗めで彩度が低いからこそ
真っ白な雪、真っ赤な炎、たまに顔を出す青空
が際立って鮮やかです。

アニメ作品として質が高いだけではなく、ファンタジー要素有りだけど時代劇という括りとしても評価できるのではないかと詳しくありませんがそう思います。
タイトルの意味を理解できて感無量です。
はにゅ

はにゅの感想・評価

3.5
よそ者達の話。ボンズらしい作画が素晴らしすぎる。殺陣のシーンで指先だけの演技とかアニメでする事じゃない。
和太鼓が響く音楽も高ぶる。
mmm

mmmの感想・評価

3.9
冒頭のチャンバラがかっこよすぎる。さすが伊藤秀次。
終盤の乱戦もギミック盛り盛りで娯楽度が高い。

ラストの余韻のなさだけが難点。
D

Dの感想・評価

-
カウボーイビバップ 天国の扉・人狼等へ参加しているアニメーター・演出家の安藤真裕が初監督を務めた劇場映画。
下克上が横行する無法地帯となった戦乱の時代。過去と共に名を捨て刀を封印していた用心棒・名無し(ななし)、片やより強者を求める武装集団の孤高の剣士、金髪碧眼の異人・羅狼(らろう)。2人が刃を交えるとき、真の剣戟映画が斬って落される。

このレビューはネタバレを含みます

時代劇アクションのアニメーション映画
戦乱の世に、自分の望みのために必死に生き、戦う者たち。命がけの生が、戦いの感動をひたすら高めている。

——————
不死、一国の主、姫への恋… それぞれの人物が密かに持つ熱望が、細やかに自然に示されています。誰もが望みのために戦い生きている。だが戦いの中で、儚い雪のように次々に果てていく、厳しい戦いの描写は抜かりありませんでした。
 そして残った名無しと羅狼。やはり、最後の戦いのシーンはとりわけ感動的であり、迫力がありました。たくさんの戦士たちの生を踏み越えた二人の最後の対決。あまりに贅沢な舞台立てに、鳥肌がたちます。もはや、この映画自体が、この最後の戦闘のために作られたものとすら思われる程です。

そんな濃密な大見せ場に、アクション描写の説得力は十二分でした。次の一瞬でどちらかが死ぬんじゃないか思わせる迫力・重厚感。アニメならではの異常な技や術も楽しめますが、本気で相手を殺そうという気迫もかなり上質でした。
 ラストのアクションの原画を手がけた人が中村豊さんらしいです。個人的には中村さんは、躍動感のあるポージング、動きのコントラスト、リズムのバランス感といった表現に、極めて長けた方だと思っています。今作でどういう仕事をしているのか、詳しくは知りませんが、私はこの映画をきっかけに中村さんに注目するようになりました。

と、ついラストの見せ場にばかり集中してしいましたが、その他の場面も全体的にかなり良かったです。セリフを絞った説明、伏線の扱い、モチーフやワードを反復してシーンの意味を深める描き方なども好きでした。アクションシーンも多様で飽きることなく、リズム、構図、サウンド、ディテールの意味なども素晴らしい。

声優さんは、特に仔太郎の声に賛否があるかもしれないですが、声優をタレントだから選んだのか、素人だから選んだと見るか、で印象が変わりそう。でも演技臭くない感じがして、時々はまっていたと感じます。
 サントラは佐藤直紀さん。佐藤さんは力強い音色が明快で心地良いから好きなのですが、今回もその特性が活きていたと思います。加えて、その力強い音に、透き通るような爽やかな空気感が合わさっていたのが素敵でした。

全体の印象としては、この映画は割とシンプルにアクションシーンの感動を突き詰めた作品に思えます。私には、ストーリー、キャラクター、舞台などは総合的に戦闘のエモーションを引き立てるように設計されていて、アクションに特化していると見受けられました。
 アニメのアクション描写の好例として、密かに長く愛される作品なのではと思います。
アクションかっこいい。
内容のわりに絵柄が可愛すぎるからもっと渋い感じにしてほしかったな。
>|