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パリは燃えているかのhasshiのレビュー・感想・評価

パリは燃えているか(1966年製作の映画)
3.1
ドキュメンタリーを大物監督が描くという事だが、映画監督とドキュメンタリー作家は違うものであると思った。
映画として楽しんで良いのか、ドキュメンタリーとして歴史を学ぶのか、中途半端感が否めなかった。フィクションの部分と歴史的な真実が水と油のように分離していている印象で、相当前向きに楽しもうと言う人でないと厳しい展開だと思う。歴史的に鑑みると、レジスタンスは一枚岩では無く、ドイツ側の崩壊からオウンゴール的な勝利だったのかという点は学べた。
アラン・ドロンやジャン・ポール・ベルモンド等、豪華俳優陣は楽しめる。ルネ・クレマン監督を愛し、歴史的真実を理解し、なおかつ、自身で不足部分を自身で補える強者であれば、評価できるかもしれない。
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