原作があるようだが、早稲女と早稲男の青春記だ。この大学の文学部の特徴である。演劇と文学への強い志向性、故の青春ドラマ。古くは「青春の門」然り、青くさくて、恥ずかしような青い記憶。懐かしいというか、昔か>>続きを読む
人間は細胞から出来ている。当たり前の話だ。しかし、その事をしみじみ思うことは無い。普通、自分自身の細胞に思いを馳せる事は無いが、擬人化してストーリー展開すると、体や健康についての自覚が芽生える。健康本>>続きを読む
相変わらずのラッセル・クロウの魅力は満載。彼の名前が明記されていれば見ない訳にはいかない。やはり期待を外さない映画だった。最後の結末も、まあまあの展開。時間の無駄にはならなかった。
興味深い事は、この>>続きを読む
サイコホラーは苦手なので観ないようにしているが、何となく観てしまった。主演女優のミア・ゴスの独自の演技に惹きこかれてしまった感じだ。でも、やっぱり、この手の映画は苦手だな。
心温まる映画だ。日常のなんてことない日々のストーリーだ。映画としては、淡々としていて刺激はない。だが見終わった後に、何か残るものがあった。とても地味な映画なので、万人に薦めることは出来ない。しかし、こ>>続きを読む
長い、そしてなんか流された感じがした。公開当時、少し話題なったが、その後音沙汰なくなった感じの風聞だった。気になったので見たが、一言で言うと、つまらなかった。なんで、こんなに長くする必要があったのか、>>続きを読む
脚本、キャステイング、ストーリー展開、時代へのメッセージ、映像センス、全てにおいてレベチである。監督や俳優も、その実力を遺憾なく発揮している。年末年始に見る映画としては、賛否両論だと思うが、日本的な精>>続きを読む
一言で言うと、素晴らしい出来具合の映画であった。今の世相を背景に見ると、とても素晴らしいメッセージが浮かび上がる。今の不安定な日本社会において、今のこの時、見るとグッと来るものがある。少しベタな演出か>>続きを読む
興味深い映画だった。出演陣の演技の高さはキャスティングの妙なのか。鑑賞後の感想としては、全体的に良かった。単なる可愛いだけでない、新垣結衣の演技力にも魅了された。テーマも現代風な内容が散りばめられて、>>続きを読む
ジュディ・ガーランドの伝記映画だ。何ともエンターテインメントの世界は過酷だ。才能ある少女に、まるで虐待をしているかのようだ。歌声に恵まれると言うのは、悪魔と取引をするようなものなのか。歌や音楽に勇気づ>>続きを読む
バットマンシリーズを、今までも見てきたが、これでもかというくらい、次々と新作が出てきて、これはもうアメリカ人のDNAの物語なんだと思う。
という前提を元に見たが、この作品も良かった。適度なエンターテイ>>続きを読む
何とも言えないモヤモヤ感。これから見る人に、あまり余計な印象を与えたくないが、個人的には、宮崎駿ファン以外にはお薦め出来ない。タイトルと内容にまず合点がいかなく、宮崎駿の見た夢的で、映画として成立して>>続きを読む
豪華俳優陣、演技も良い。でも映画はダメ。セリフが入って来ないどころか、ストーリー展開もわかりにくい。関ケ原の戦いは、史実であり、専ら情報戦であったので、NHKの歴史を紐解くような演出の方がわかりやすい>>続きを読む
報道の自由が権力に勝った。映画のストーリーだから演出があるにしても、ジャーナリズム、かくありたしである。政府に忖度するとは無縁で、あるべき姿を丁寧に伝えている。スピルバーグ節が所々にあり、個人的には辟>>続きを読む
異色の西部劇と説明があるが、まさにその通りである。年を経た男が、少年たちに何を授けるのかという視点とカウボーイの生活を知ることが出来る。ジョン・ウエィンの老齢の漢が、時代の変遷の中で、少年たちに何を伝>>続きを読む
まず驚いたのは、このような作品がアカデミー賞を総なめするのか?という感想だ。
マルチ・ヴァースのストーリーは、現実主義に傾倒している人たちには、理解する楔が無いように思える。幾層もある世界を感じる感覚>>続きを読む
それなりの評価映画であり、役者配役も絶妙だ。映画としてもメッセージがしっかりしている。主演女優の演技も見せどころ満載だ。が、しかし、個人的にはあまり名画としてお薦め出来ない。製作者、脚本、演出も含めて>>続きを読む
深夜の映画鑑賞として選んだけど、ビミョーかな。事実基づいたみたいなのが、ストーリーがね、脚本の甘さかな、どうもピリッとこない。好きな名優達がしっかり仕事をしているのにね。何かが足りない。そう、それはレ>>続きを読む
とにかく大人の映画。古き良き時代の雰囲気、緩さが表現されている秀作。大金を詰め込んでつくる現代の映画であれば、こういう映画は出来ないだろう。大人の映画は大人でないと出来ない。今のゲームのような子どもの>>続きを読む
史実を元とした、ドキュメンタリー的な映画はやっかいだ。何が正義で、何が真理かという基準が難しいからだ。映画はあるメッセージを持って描かれる。たとえ、その結論が視聴者に委ねられようが、本当にはたどり着く>>続きを読む
J・D・サリンジャーの実話をベースにした映画。実際の中にもビックリしたことがあった。そして、昔も今も作家として生きていくのは大変だということがわかる。
書くことへの真摯な姿勢これに尽きるということが、>>続きを読む
良く出来た映画だ。女優も演出も脚本も、良く出来ている。90年代のニューヨークを上手に表現している。
気になる映画を撮り溜めている中の1本。ウザイ解説(ショーワなおじさんの雑事には辟易)はさておき、見終>>続きを読む
大ものマフィアの回顧録だが、表層的な人物描写ではなく、内面的な人物描写に成功している。独白でなく、二つの物語が、縄をなうようで、妙味を演出していると思うが、多くの評価は、さほどでもない。なぜか。
確か>>続きを読む
良い映画というものは不思議なものだ。見ただけで、その人生を体験した気持ちになる。この映画もそんな気持ちにさせる。まずは映画としての作りが、とても良くできている。カットや画の構成がとても綺麗で、センスの>>続きを読む
実話映画化として、まあそういうことだろうねという内容であった。WOWOWのw座を録画でみた。小山薫堂の解説に違和感があり、気に入らなかったので、ますますゲンナリした。彼は、いつも気の利いた事を言ってい>>続きを読む
ロマン・ポランスキー監督の魅力が、十分に詰まった作品。ドラマの抑揚は抑えられ、安っぽい情緒性はない。現実感が圧倒的にあり、ドキュメンタリーとは違う、演出としての真理が描かれている。
事実に即した物語と>>続きを読む
クリントイーストウッドが手がける映画であり、エンディングにも彼らしさがある。原則として、彼の名前がクレジットされている映画は見ているが、本作品も十分に期待に応えている。アンジェリーナジョリーの圧倒的な>>続きを読む
シッカリとしたメッセージがある映画。好き嫌いはあるとしても、個人的には好きな映画。「ヤクとヤク飼いの絆は永遠だ」という意味が、どういうことなのか切実に身につまらされる。地味な内容だが奥深い意義を感じさ>>続きを読む
米国で問題となっている、国際養子の問題を映画通じて訴えている。正直、日本ではピンとこないところもあるが、離婚して子供に会えない父親については切実な面は上手に描かれている。この映画の特徴は、社会的問題を>>続きを読む
この映画を最初見た時には、とてもくだらない内容で、天国でも地獄でも、どっちでもいいだろと思った。
ところが、数日後、世間でいうところの何不自由なく、努力も無く、世間体や賞賛があり、一見、人々が羨む人>>続きを読む
ラッセル・クロウとクリスチャン・ベイルの俳優魂が魅せると言うかなんというか、とにかく仰天の映画だ。それにしても、観るのも何回目だろう。
法を守る事がコンプライアンスで重要だと学校では教えなくても、社>>続きを読む
ベネディクト・カンバーバッチは、好きな俳優のひとりだ。演技はもちろん、彼のユニークな存在感は、演技に妙味を加える。
この映画のストーリー展開も絶品だ。人を信じる、裏切るという点でも、大仰でも無く、ナチ>>続きを読む
何とも後味の悪い。意味不明な映画であった。何がマラソンマンなのか?まったく意味不明な感じで、無駄に人が殺される展開にもまったく同感できれなかった。「人それぞれだから、ご自由に」とは思わない。見ても時間>>続きを読む
とにかく絢爛豪華。どこを切り取っても、美しい絵画。映画というよりも叙事詩。物語の展開は、やや難解だが、これを無用な解説などすると全体のトーンが崩れるだろうと思われるくらい、とにかく画が綺麗。現代人の生>>続きを読む
素直に楽しめる映画。配役も良かった。庵野さんの脚本が、ウルトラマンへのヲタクのオマージュでありながら、シッカリ進化させている。最後にオリジナルを見せるのもニクイ。樋口監督もわかっているなーと思わせる演>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ウッディ・アレンの「マッチポイント」と比較すると更に興味深い。同じようなストーリー展開でも、全く違う味つけになる。各出演者の個性や演出も、それぞれの妙味がある。両方見て、比べて鑑賞した評価。ウッディ・>>続きを読む