Adele

レディ・イヴのAdeleのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・イヴ(1941年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

豪華キャストだし、軽めのスクリューボールコメディが観たかったため鑑賞しましたが、結論から書くと個人的にはイマイチでした

自分の中でスクリューボールコメディと言うと
『或る夜の出来事』が代表的だから、それに比べると笑える部分が少ないし、単に普通のラブストーリーにほんの少しだけ笑いを誘うシーンを付け足した感じで大爆笑とかすごく笑ったシーンはなかったな
笑うべきシーンであろう、ドジすぎるヘンリー・フォンダのシーンが逆にかわいそうすぎで後半は全然笑えなかった…

それに、バーバラ・スタンウィック演じる詐欺師に途中からあまりにもムカついて作品を楽しむどころじゃなくなってしまった
本来、身分を偽ってウブで内気な金持ち御曹司チャーリーを騙していたのは自分自身だし、その正体がバレてフラれたからって、復讐するとか、性格悪すぎてついていけなかった…
人を騙していたのに正体バレたから復讐って怖い…嘘ついていたのは自分だし、それでフラれるのは当たり前で自業自得だと思うんだけど…

フォンダ演じるチャーリーもウブで内気で人が良すぎるのはわかるけど、ジーンとイヴの正体がわからないなんてほんとアホ
まぁ、その辺もスクリューボールコメディだと思って割り切って観ればよいのだろうが、ジーンにもチャーリーにも呆れてしまって、後半全然楽しめなかった

昔の人って、どうして知り合ってすぐ結婚したんだろうね?
相手のことよく知らないまま結婚するの怖くなかったのかな?
よく知らないまま結婚するから、こんなことになるんだよっていう作品多すぎませんか???

余談ですが、私、実はこの女優さん、あまり好きではなくて…
人柄の良さやいろんな監督や共演者達に好かれたのは有名だけど、どうにもこうにも彼女の演じる役が好きになれないというか…
演技はそこそこ上手いとは思うけど、今回の役にしろ、ゲイリー・クーパー共演の『教授と美女』然り、悪女や善良な人を騙したり、片手で転がしたりするような役が多くて、その辺が好きになれないというか…
また、同じく悪女を演じたら右に出るものはいないと言われるベティ・デイヴィスに比べると同じ悪女役でも迫力や凄みが足りないというか、個人的には悪女を演じる割にはパンチが足りないように感じるんですよね…

一方のヘンリー・フォンダもお顔や雰囲気はコメディ向きかもと一瞬思ったけれど、今回の彼を観て、フォンダはコメディに向かないな、というのが勝手な意見
彼はやはり、コメディよりも硬派な作品の方が似合うと思います

まぁ、今作は公開当時大ヒットしたらしいから、当時の人々は好きだったのでしょうが、自分はあまり好きになれず、始終イライラした作品でした
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